お疲れさまです!ふかいまさやです!
前回、CG制作全般について本をパラパラ読んでみて、僕は「当面はモデリングを遊びながら深掘っていこう」という方針に決めました。

今度の自主制作の題材は、『風の谷のナウシカ』から王蟲。
気持ち悪いようで、かっこいい、愛らしさもあり、どこか神秘的。
この造形が絶妙で、個人的に大好きなクリーチャーです。
あと、シンプルにジブリが好き。
そして何より、スカルプトモデリングという新たな試みをしたく、その上でも王蟲は格好のモチーフだと考えました。
この度も無事完成したので、制作物の紹介、制作過程、反省点を書いておこうと思います。
多足系の虫などが苦手な方は閲覧注意!
制作物について
ギャラリー
使用ツールや制作期間など
使用したツール・外部サイト
- Blender3.2.2
- Textures.com
- kindpng
制作期間
2022年9月14日~9月16日(3日間)
制作にあたって意識したこと
今回は新しいことに手を出してみようと、スカルプトモデリングに挑戦しました。
また、4日以内に完成させる、という締め切りを自分で設定。
あとこれは以前までと同様ですが、制作するときは「この作品の良し悪しで就職が決まる」くらいに本気度を持って取り組んでいます。
妥協を許してしまうと、できあがったときに本当の問題点が不明瞭になってしまうからですね。
制作の過程
前準備

作るにあたって、映画も観ておきました。
やっぱりジブリは不朽。
ナウシカもかわいいですが、王蟲に萌えます。
モデリング

まずは粗いスケールづくり

スカルプト難しい…
参考画像と見比べつつ、粗いスケール取りで30分。
この全体的な形づくりは、けっこう遠くからの視点にして編集していくと細部に惑わされにくく、やりやすいことに気がつきました。
そして初挑戦、スカルプトモデリング。
スカルプトモデリングというのは粘土をこねるようにしてモデリングをする手法のことで、ペーパークラフト的なやり方のポリゴンモデリングとよく比較されますね。
ミラーモディファイアで左右均等に形をとりながら、ネットの情報を見よう見まねでコネコネ。
スカルプトはとにかく制御が難しい。
何度もやりなおしながら、とりあえずのモデリングは完了。
マテリアル(テクスチャ)

目の周りの凹凸をなだらかに

凹凸ごとに色変更
体のテクスチャはかなり悩みました。
参考にする映画やフィギュア、その他イラストでその表面の描かれ方に違いがあり、結局候補を3つにしぼって、そこから自分の感性でしっくりきたものを選定。
ちなみにMuddy Sandという「泥砂」のテクスチャを使用しています。
テクスチャペイントで部分的にノーマル(凹凸情報)を変更したり、Hight画像で凹凸ごとに色をつけたり。
若干モデリングの話になりますが、目はあえて少し大きめにつくりました。
そうすることで目に光が映りこみやすくなり、気持ち悪さが軽減されるような気がしたからです。
ライティング

砂しぶきの透過画像を配置

ボツにしたレンズフレア
YouTubeで砂漠環境の作り方をパクり、kindpngというサイトから”風に舞う砂”の透過画像を拝借。
(kindpngにある画像が改変可能でサイト・記事に使用可能かどうかは、その素材によるかもしれません)
レンズフレアを入れようとしましたが、アドオンは有料だし、フリー透過画像を使うと仕上がりがチープに感じたので今回はボツに。
構図は前もって紙に描いて考えておいたので、作業中迷わなくて済み良かったです。
体長を80メートルとして実物大に設定し、カメラの広角と望遠を使い分けながら撮影してみました。
反省点とこれから

没ショット
今回の制作を通して最も目立ったのは、スカルプトモデリングの力不足です。
モデリング中にメッシュ(CG構造体)が動かなくなったり、不自然にギザギザになったり。
それを修正するときは、結局いつもの編集モードで、頂点をちまちまいじっていました。
ただ、スカルプトは難しいけど、時が経つのを忘れるし何より楽しい。
それもあり、次はきちんとその作法を特訓してみて、次回の自主制作ではそこで得たスキルをぜひ活かしたいと思います。
おわりに
完成!!!!
(※苦手な方はご注意※)#cg自主制作 #blender初心者 #風の谷のナウシカ #王蟲の怒りは大地の怒りじゃ pic.twitter.com/sqtOVowL5V— ふかいまさや-CG勉強ブログ (@fukaimasaya_cg) September 16, 2022
ご覧いただきありがとうございました!
作ってる間も夢中ですが、完成したときの達成感はひとしおですね。
ではまた。