お疲れさまです!ふかいまさやです!
僕は完全素人からふたつ自主制作をやってみて、「実際に世に出ているCGはどのようにして作られているのか」と気になりました。
そこで、これら4冊の書籍・雑誌を読了。
- ビデオ SALON (サロン) 2021年 5月号 [雑誌] ビデオサロン
- オレンジ流 3DCGアニメーション制作テクニック ─MAKING OF BEASTARS
- ゲーム制作者になるための3Dグラフィックス技術 改訂3版
- ゲームグラフィックス 2019 CGWORLD特別編集版
一部内容は高度すぎて僕のキャパをオーバーしましたが、一応目的であった「現場制作の流れの大枠を掴む」ことは出来ました。
今回は備忘録がてら、制作の一連のざっくりとした流れを簡単にまとめておきたいと思います。
映像(CG合成した実写)の制作の流れ
- 企画・実写撮影
- モデリング(3DCGの造形をつくる)
- テクスチャマッピング(製作したモデルの色や質感をつくる)
- リギング・スキニング(モデルに動かすための骨組みを入れる)
- トラッキング(マッチムーブ)(モデルを実写の動きに追従させる)
- アニメーション(モデルに動きをつける)
- VFX(物理シュミレーションやエフェクト表現)
- ライティング(演出として照明を当てる)
- レンダリング(3DCGを2D映像として書き出す)
- コンポジット(CGと実写を合成。最終的な絵作り)
最終的に表現したいことによって、工程の加減・入れ替わりがあるかもしれませんが、大体このような流れのようです。
CG制作全般に言えること
実写映像に限った話ではなのですが、これらのCG製作工程はきっちりと段階的に進むのではなく、各工程を行き来して調整しながら完成へ近づいていくみたいですね。
また、作品づくりとは別で、制作を効率化させるツールなどを独自に開発したりするのも、CG制作においては重要なこと。
そして、単にCGと言っても、それぞれの工程でかなり棲み分けされています。
モデリング、アニメーション、VFX(シュミレーション、エフェクト)、モデリングを取ってもキャラモデリングと背景モデリングがあります。
分業されてはいますが、ひとつの作品づくりのためには食い違いを生まないコミュニケーションが大切らしいですね、なるほど。
映像(アニメーション)の制作の流れ
- キャラクターデザイン・美術設定・色彩設計
- モデリング(3DCGの造形をつくる)
- テクスチャマッピング(製作したモデルの色や質感をつくる)
- リギング・スキニング(モデルに動かすための骨組みを入れる)
- トラッキング(マッチムーブ)(モデルを実写の動きに追従させる)
- アニメーション(モデルに動きをつける)
- VFX(物理シュミレーションやエフェクト表現)
- ライティング(演出として照明を当てる)
- レンダリング(3DCGを2D映像として書き出す)
CGを手書きアニメのような見た目にする技術があり、近年勢いづいているらしいです。
アニメを手書きではなくCGで作るメリット
アニメを手書きではなくCGで作るメリットは、
- 一度モデルを作れば、動くアニメーションを一コマ一コマ描かなくていい
- 映像ができた後でも、アングルなどを自由に修正ができる
- 繰り返し表現でも小さな違いを出したりして単調さを消すことができる
ただ、手書きとCGはアプローチが違うというだけで、それぞれの強み・大変さがあります。
視聴する人にどのように見せたいかによって、両者の使い分けも重要みたい。
ゲーム(テレビ・スマホ・アーケード)の制作の流れ
- デザイン画、コンセプトアート、世界観設計
- モデリング(3DCGの造形をつくる)
- テクスチャマッピング(製作したモデルの色や質感をつくる)
- リギング・スキニング(モデルに動かすための骨組みを入れる)
- トラッキング(マッチムーブ)(モデルを実写の動きに追従させる)
- アニメーション(モデルに動きをつける)
- VFX(物理シュミレーションやエフェクト表現)
- ライティング(演出として照明を当てる)
- UIデザイン・アニメーション(HP表示やメニュー画面の演出)
ゲームづくりも、表現したいことから逆算してそれにあった方法が採用されます。
またゲーム業界でも、リアル追求とは分岐してアニメ調のCGが盛んになっているとのこと。
ゲームと映像とではCGづくりの考え方が違う?
読んだ本の中では触れられていなかったのですが、どうやらゲーム制作と映像制作とでは根本の考え方から違いがあるようです。
映像では画質等のクオリティを突き詰められるが、ゲームでは実際の操作性も快適でなくてはならない、などでしょうか。
この部分はまたいつか勉強します、ええ絶対。
おわりに
ご覧いただきありがとうございました!
僕はこれからしばらく、モデリングを楽しみながら掘り下げていこうと思っています。
ではまた。