お疲れさまです!ふかいまさやです!
今回のモチーフはワーゲンバス。
このレトロで愛くるしいクラシックカーは、僕の親父が昔に乗っていました。
僕はこれで学校の送り迎えとかしてもらっていました、懐かしい。
前回の制作であらわになった弱点「シェーディング」はUdemyで勉強してきたので、このたびの制作目標は自分が納得いくまでシェーディングを作りこむこと、特に締め切りはもうけずに取り組みました。
![](https://cg-ken.com/wp-content/uploads/2022/10/f06d91ffdcae5cf635b1d89d914271e0-1-160x160.jpg)
その出来上がりは、けっこう自己満足度高め。
制作物の紹介、制作過程、反省点を書いておきます!
制作物について
ギャラリー
使用ツールや制作期間など
使用したツール・外部サイト
- Blender3.2.2
- Textures.com
- TurboSquid
制作期間
2022年10月7日~10月14日(8日間)
制作にあたって意識したこと
前回勉強をしてきた「シェーディング」をメインに作りこむため、今回はリアル調なものとアニメ調なものを制作しようと考えました。
締め切りをもうけず、自分が納得のいくシェーディングになるまで。
終わったあとで自分の本当の問題点がわかりやすいように、思いつく小さな妥協まで一切排除、いま自分ができることを全て出し切るようにしています。
制作の過程
モデリング
「blueprint」と検索して出てくる三面図を下絵にモデリング。
曲線・直線をきれいに造形するために、おもに「ナイフ投影」を駆使しました。
幾何学なモデリングはパズルみたいで楽しい。
TurboSquidでCGモデルをダウンロード
ヤシの木は、TurboSquidのこのモデルを無料ダウンロード。
![](https://bakeru-cg.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/fef181b0c3975d7f47bf6d4730ff1250.jpg)
他のサイトも回っていろいろインポートしてみましたが、このサイトが一番無料クオリティ高かったです。
シェーディング(マテリアル設定)
フォトリアルシェーディング
![](https://cg-ken.com/wp-content/uploads/2022/10/221014realshade_cbody-500x281.jpg)
車のボディ塗装部分(リアル調)
出来上がりのクオリティを上げるために、PBR画像(光の反射などの物理計算を反映した画像素材。アルベド・ラフネスとか)をそりゃもうふんだんに使いました。
とは言え、このあたりでやっていることは今までと特に変わりません。
後述しますが、作品のリアル感を追求するカギはコンポジットにありました。
セルルックシェーディング
![](https://cg-ken.com/wp-content/uploads/2022/10/221014toonshade02-500x281.jpg)
車のボディ塗装部分(リアル調)
アメコミ風にしてみたかったので、ここで学んだアニメ調シェーディングにハーフトーン(ドット柄の諧調変化)を追加。
![](https://cg-ken.com/wp-content/uploads/2022/10/toonplanet1_01-160x160.jpg)
ハーフトーンのドット柄はこちらの記事を参考にさせていただきまして。
また、レンガや石の壁の版画風トゥーンシェーディングは、テクスチャ情報を拾ってくるディフーズBSDFのところを、リアル調で使ったプリンシプルBSDFに置き換えたり、もしくはふたつをミックスさせたりしています。
それにしてもアニメシェーディング、おもろい。
コンポジット
![](https://cg-ken.com/wp-content/uploads/2022/10/rendering131-500x281.jpg)
ビフォー
![](https://cg-ken.com/wp-content/uploads/2022/10/rendering132-500x281.jpg)
アフター
コンポジットをはじめて導入してみて、その威力に愕然としました。
![](https://cg-ken.com/wp-content/uploads/2022/10/221014composit-500x281.jpg)
コンポジットのエディター画面
CGでいうコンポジットとは、複数の素材を合成したり、画面全体をなじませたりする工程のことらしい。
その効果はすさまじく、ネットの浅い知識だけでも、いままで引っかかっていたCG特有の違和感が一気に解消し、調和のあるリアルな仕上がりになりました。
コンポジッターというプロが存在する事実、今さらながら納得です。
反省点とこれから
![](https://cg-ken.com/wp-content/uploads/2022/10/221006rough_sketch-500x375.jpg)
制作前に描いたイラスト
個人的に今回の出来には満足していて、わりかし悔いなく全力を出し切れました。
次の制作までの間は、この機会にシェーディングをもうちょっと深掘って勉強してみようと思います。
僕はCGに色々と浅く手を出してみて、「モデリングを突きつめたい」と考えたのですが、いかんせん知らないことが多すぎるので、モデリングに本腰いれる前にもうすこし脇道を進んでみよう、という感じですね。
おわりに
ワーゲンバスできたっち#cg自主制作 #blender初心者 #セルルック #フォトリアル #VolkswagenTypeII pic.twitter.com/3LJpmrTRKZ
— ふかいまさや-CG勉強ブログ (@fukaimasaya_cg) October 14, 2022
ご覧いただきありがとうございました!
CGが意図通りになってくれたときの快感ったらたまらん。
ではまた。